β-net掲載 〜透析者が元気で長生きする秘訣〜
堀澤毅雄さん
■プロフィール■
1945年、東京生まれ。
塾経営の後、サンマークグループの販売会社でトップセールスマンとなり、新宿支社長、本社経営室長、営業本部長を歴任。開発本部長の時に45歳で透析導入。その後、副社長を最後に2000年、マーケティング・プロデューサー&コンサルタントとして独立。Do Marketing Project代表。現在、透析歴15年。

堀澤 毅雄  さん

透析歴10年、20年を超える「透析の達人」たちに、アンケートとインタビューを行い、元気で長生きの秘訣をまとめた「透析者と家族が元気になる本」が話題となっています。そこで、著者の堀澤毅雄さんにお会いし、透析歴15年の思い、執筆のいきさつなどをお聞きしました。


120人以上の達人にアンケートを実施
透析に通う病院で、多くの透析仲間と顔を合わせるうちに、堀澤さんはあることに気付いたそうです。元気に長生きする透析者には、何か秘訣がある。趣味や仕事に忙しい日常を楽しむ前向きな気持ちが、健康状態にも関係しているようだ、と。そしてそれを明らかにすることを決意。全腎協の許可を得て、透析歴30年以上、20年以上の元気な方たち、約120名の「達人」にアンケートを郵送。さらに電話インタビューも行なって、「透析者と家族が元気になる本」という本にまとめられたのです。

透析患者ではなく透析者という認識
執筆に取り組んでから感じたのは、「達人は透析をことさら重大視していない」ということでした。
「透析をしながらでも、これも、あれもできると考えて実践している方が、達人には多い。健常者には想像もできないハンデがあるのは事実だけれど、ことさら気負わず、さらりと生きている様子を感じた」と綴っておられます。そこで、本の中では「透析患者」ではなく、「透析者」という言葉を使用。ご自身も、「透析を自分のマイナスにはしない。自分を病人とは思うまい」と考えてきただけに、「病人だと考えない」生き方を、多くの人に伝えたいという願いが強くなったのです。

透析から得たこと 学んだこと
著書は平成16年の夏に発刊され、「読みやすく、実生活に役立つ」「読んで元気が出た」と大反響。「主人が透析導入となって二人で落ち込んでいましたが、本書を読んで、目の前に明かりが灯った気がします。」などの感謝の手紙も多数寄せられているそうです。そして、元気で長生きするための方法を、より多くの透析者に伝えるためのビデオやCDの企画も構想中だとか。それは、透析を機に「自分を必要としている人のために精一杯生きる事」を志したご自身の生きがいなのかもしれません。
「命に限りがあるのは誰でも同じですが、健康な時には、それをなかなか自覚できません。私もそうでした。透析導入は、その事実に直面するきっかけとなりました。そうやって、何をして生きようか、ということを真剣に考えることができた。多くの人に支えられて生きていることにも気付いたのです」と熱く語った後、堀澤さんはこうおっしゃいました。「私は今、透析に感謝してます。」と。




 
 
HOME|β-Health通信利用者の声成分表お問合わせ