自己管理さえできれば食事やお酒も楽しめる
透析生活を快適に送っていくために大切なのは、正しい知識、そして自己管理です。かかりつけの医療機関の指導に従って、食事や水分を適正量とるようにして下さい。昔から、透析中というと水分や食事を制限することばかりが注目される傾向がありますが、必要な量はとらなくてはなりません。カロリーや塩分、たんぱく質、カリウムなどの適正量を守ることはもちろんですが、大切なのは、楽しく、おいしく食べること。そうでなければ、長く続かないし、ストレスがたまりますからね。
外食をしたり、親しい人とお酒を飲んだりすることだってできます。何にどれだけの塩分が含まれているのか、必要な栄養分は何か、などをきちんと考えること、そして、透析日とのタイミングを調整することを考えて無茶しない。それだけが条件です。
例えば、月、水、金曜日に透析を受けている方の場合、土曜、日曜だけが二日間のブランクになります。この間に無理をすると、3日目に体調の変化が起こしやすくなります。外食したりお酒を飲んだりする予定は、透析の間の、火、木曜日に入れるようにすることです。
透析量を知っておくことも大切です。透析時間は誰でも一律のように思われていますが、体重40kgの女性と70kgの男性が、同じでいいはずありません。体格や生活習慣、食事の量に合わせて透析を受けるべきだと私は考えています。KT/Vという数値が、透析量のその目安として使われているので、担当医にお聞きになって、自分で自分の状態を知るようにすれば、自己管理意識も高まると思います。
※KT/V…一回の透析で尿素窒素がどれだけ除去されたかを表す値
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